バングラデシュ 事務処理事情
バングラデシュ 印刷業務のアウトソージング 9月29日
バングラデシュで仕事をしていて一番不便だと思っている事が有る。
それはワードやエクセルで作った情報を簡単に印刷できない事である。
私の会社と協力関係に有る2工場も共に事務処理はもっぱら手書きに頼っており
コンピューターのソフトを使っての管理など、程遠い環境である。
ある程度の大きな会社でさえまだまだコンピューターを駆使する..と言う様なレベルには
至っていない。
コンピューターがその様な状況なので、文書や契約書を自社で印刷すると言う事も
ほとんど無い。
では契約書や外部への通達文書などはどうしているのだろう?
実はここバングラデシュダッカでは、電子情報を専門に作成したり印刷したりする
店が市内のいたるところで営業をしている。
それこそ3坪ほどの小さな小さなスペースにぼろぼろのコンピューターとキャノンやエプソン、東芝などの情報機器がほこりまみれで並んでおり、スタッフは客と一緒に成って
その場で編集を行い、印刷まですると言うものだ。
国民の間ではまだまだコンピューターやアプリケーションソフトが浸透していない事や
そんな情報機器が高価なせいも有るようである。
したがってどうやら効率面を考慮した上での先進国のアウトソージングとは少し様子が違うようである
そんな状況なので、せっかくソフトを使って文書を作成しても、印刷するのに
わざわざ外部の専門店に行かなければ印刷が出来ないのである。
先日協力工場の訪問前にこの手の店で印刷をしようとしたことろ、客は殺到しているわ
途中で停電になるわ…で日本では5分も掛からないプリントアウトが一時間はゆうに
掛かってしまう。最悪な事にもしこのファイルで文字一字でも間違っていようものなら
又家に戻って最初からやり直しと言う事に成ってしまう。
なんと不便な事か、しかも白黒で一枚印刷するだけで5TKも掛かってしまう
このバングラデシュでは5TKも払えば、美味しいミルクティーが一杯のめる価格だ。
なんじゃこりゃ…と思いながらもせっせとプリント店に通っている今日この頃である。
㈱わんピース プロダクトマネージャー 小山
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