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バングラデシュ 一人だけの記念日

2011年10月1日

いよいよ此処バングラデシュで10月1日を迎える事と成った。

10月1日と言えば、日本やこの地では特別な意味のある日ではない。

しかし、中国を含めた中華圏では今日がまさに国家建国の祝日なので有る。

その名も国慶節(グオチンジェ)と言う。

かつて中国で出向生活をしていた私にとっても思い出深い日なのである。

日本でも各地に有る中華街では何発もの爆竹と共に盛大なお祭りを行うので

ご存知の方もいよう!

中国の友人からもお祝いのメールが届いた。

今私はとある国慶節の一日を思い出している

その日私はたった一人であの地上の楽園とも言われている杭州西湖に

観光小旅行に出かけた。

通訳も連れずに、しかも国中がお祭り騒ぎのど真ん中の一日に一人で行ったのは

今から考えると無謀と言う他なかった。

おりしもその日の午後から杭州は雨に見舞われた。

タクシーや、マイクロバスの周りには人だかりが出来てとても言葉が充分に話せない

私などが交渉できる状況では無かった。

李白の故事で有名な白提の東側に有る断橋残雪のたもとのメインロードで

空きタクシーを捜す事約2時間、それでもなかなかつかまりそうに無い。

これではこの地から15キロhほど離れた私の住まいまで帰る事も出来ない

このままここで過ごす訳には行かないし、どうしたものかと方にくれているところ

一台のボックスカーが近づいてきて、大きな声で150元150元と連呼していた。

とっさに私はこの車がその頃中国で横行していた白タクだと見抜いたが

背に腹は変えられないとばかり、必死の思いでたどたどしい中国語を駆使して交渉の

結果何とか120元で住まいのアパートまで帰る事が出来た。

6時から始めた帰り支度が時すでに夜の11時だった。

後で中国人の友人にこの時の事を話すと、それ危険やら、もったいないやらで

あきれ返っていた。

この場所から私の住まいまで通常の正規乗り合いタクシーで帰るとたったの10元も

掛からない距離だったからである。ちなみに公共バスだとわずか4元

ただし、この時の一人旅での西湖小旅行は、それまで絶えず通訳同行で行動をしていた

私にとって初めての経験だったので、こころの自立と言う意味で大いに意義の

有る一日となった。

きしくも、その10月1日にあたる今日、私は今又ここバングラデシュで新たな生活を始めようとしている。

この地でわが社㈱わんピースが初めて雇用する英語通訳のA青年と同じアパートの

一室で同居する事に成ったからだ。

中国でのこの時の経験が力に成ってその後、仕事を離れた所では少しづつ自立出来るように成ったが、もちろん今日から始まるA君との生活においても、自立をめざして

頑張りたいと思っている。

そう言うわけで今日10月1日は私だけの自立に向けての記念日でもある。

㈱わんピース  プロダクトマネージャー  小山

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