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バングラデシュ マンデー狂想曲2&最高のプレゼント

2011年10月18日

10月18日  バングラデシュ  マンデー協奏曲2&最高のプレゼント

最悪の日月曜日にダッカの中心部へと向かう事に成った。

準備万端の中で、CNGとタクシーを目を皿のようにして探し始めたが、やはり彼らは止まってくれる事すらしてくれない。

そうして探す事約10台目にして初めてつかまったタクシーのドライバーに昨夜通訳A君に用意してもらった目的地の住所を見せると、にべもなく乗車拒否をされてしまった。

同じように乗車拒否をされる事5台、時間はすでに探し始めてから30分はゆうに経過していた。

根気強く探している内に、ようやく一台のCNGが止まって交渉の場についてくれたので

早速、行き先の住所を示した後に運賃の事にふれたとたんに、交渉決裂してしまった。

なんと彼は、通常ならば200タカ(現在のレートでは日本円とほぼ同価格)も出せば充分な

距離に対して500タカ要求してきたのである、自称観音様の私も、これは許す事は出来なくて

決裂せざる負えなかった。

ふたたび振り出しに戻って車探しをする事約15分後にようやく一台の車がスピードを落として

交渉のテーブルについてくれたので、身振り手振りと用意していたメモを使って必死になって

交渉を試みるものの、運転手にはあまりつたわらず、互いに困った様子をしていると

歩道でバス待ちの列の中の一人の男性が、自分から通訳を買って出てくれた。

そのお陰で私は探し始めて1時間後ようやく一台のCNGを確保する事が出来た。

私に代わって運転手に交渉をしてくれた男性が行き先の他に運賃も決めてくれていてくれたお陰で、途中の交通渋滞は有ったものの1時間後には何とか目的地に着くことが出来た。

そんなこんなでオールドダッカに有るレザー工場で目的の仕事を終えた後、アパートにたどり着いたのは午後2時半

この日アパートを出た時間は8時、なんとこの簡単な仕事に6時間を費やした事に成る

目的地での所要時間は1時間も満たない訳なので、移動と待ち時間に掛かった時間が

5時間近くかかった事になる。

いくらバングラデシュでのビジネスが大変だとはいえ、このような最悪の交通渋滞が無く、

私が英語に堪能で有ればたったの1時間くらいで往復できる距離なのにである。

魔のダッカ月曜日と言いたいほど悲惨な一日を過ごしたが、イスラムの神様はそんな私に仕事の最後にとても素敵な素敵なプレゼントを用意してくれていた。

私が仕事を終え、リキシャでメインロードに出て、アパートまでの帰るタクシーを捜しながら歩いていると、或る小さな湖が有った。そしてその周辺には何故か幾組ものカップルが憩いのひと時を

過ごしているようである。

私が、なぜこんなにもアベックが多いのかなあ~その湖の奥に目をやると、なんとそこには

赤茶色のレンガ作りの風格の或る立派な教会が湖面に写ってその優雅な姿でたたずんでいた

この教会を中心に取り囲むようにして広がる湖の湖畔にカップルが集まってきていたのだろう

ふと見ると、その湖畔の片隅に蓮の花が静かに咲いていた。

私は夢中でその教会と湖面に揺らぎながら写っているシメントリーの光景を写真に収めた。

もし私が英語に堪能で出発地から目的地まで直接タクシーで行けたとしたら、この風景に出会う事ができただろうか?又もし私が帰路タクシー探しの為にしばしの散歩をしなかったら、果たしてこの

美しい光景を発見する事が出来ただろうか?

自分勝手な独りよがりでは有るが、今日一日苦労した私への神様のプレゼントなのではないだろうかと一人で思い込んでいる。


㈱わんピース  プロダクトマネージャー 小山

 

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