バングラデシュ 我が家にプリンターがやって来た2
11月24日 バングラデシュ
我が家にプリンターがやって来た2! 印刷までの悪戦苦闘
私が今行っている業務はダッカ市内の2社のデニム協力工場の管理運営のサポート
や生産管理品質管理の仕事だが、やはりこの様な仕事にも各種書類が必須と成る。
ましてや、日本本社から毎日の様に送られてくる業務関連の必要情報などは
やはり、データーファイルをそのまま印刷して事務処理の効率化や正確性を
きしたいところだが、ここバングラデシュでは、この様な簡単な作業でさえも
あらゆる困難が待ち受けている。
例えば、街で撮った写真を印刷する場合でも
まず、そのデータをカメラからCPに落とし込み、更に持ち運び可能なUSB等の
記憶デバイスにコピーをしてから、近くのオフィスワークショップに持ち込まないと
処理出来ない。
ところが、その持ち込んだショップに設置されている機器たるや、CPは相当旧タイプ
のデスクトップ式がほとんどでディスプレイは当然ブラウン管式、プリンターなどは
古いインクジェット式でほとんどの機器が内部が露出していたり
埃にまみれたりの惨憺たる有様なのである。
確実に日本の我が家に有る旧モデルのプリンターよりは精度も悪いしスピードも
遅いと来る
先日も、わがアパートの停電からの開放を待って、メールで送られて来た急ぎの資料を
印刷しようとショップに出かけたところ、ショップ付近一帯が停電で、なすすべ無し
ようやく停電が終わり、作業を開始したところ、今度はショップのCPが
日本からのファイルを読み込めない。
しかたなく、もう一度アパートに戻って日本からのエクセルファイルをPDFファイルに
転換してショップに持ち込んだところ、今度は先客が長蛇の列
やっと私の番が回ってきてデーターを確認、一部修正してようやく印刷にこぎつけたなあ~
とほっとした、ところがどっこい今度はプリンターが故障
またもやなすすべ無しの状況となり、急遽別のショップに行くと言う事態に見舞われた。
日本では考えられない様な、この様な数々の困難を克服してようやく
目的を果たせたのが、朝アパート近くのショップに飛び込んでから何と
5時間も経った午後2時と成ってしまった。
たった一枚の書類印刷にさえこの様な大変な思いをしなければならない。
めずらしく順調に行った時など、思わず『ラッキー』….と叫びたいくらいだ。
一つ間違うと恐ろしい手間と時間が掛かってしまうために、本当にイライラしてしまうが
冷静に考えてみるとこの様な事務処理時のトラブルには主にいくつかの理由が有る
1 バングラデシュで多発する停電で作業が停止する事
2 ショップの機器が古くいつ何時故障するか天の御心に任せるしか仕方が無いこと
3 街中がほこりまみれの環境にも関わらず、機器のメンテナンスが出来ていない為に
容易に故障を引き起こしている事
4 ほとんどの当地のCPには日本語のフォントを持ち合わせていないので
英語文では無い為読み込めないか、文字化けする事
5 自宅や会社にもまだCPやプリンターが普及していない為に、ここを利用するお客が多く
いつも長時間待たなければ成らない事
但し日本人から見るとバングラデシュのこの様な異常な事務処理環境も、まったく
悪い事ばかりか?と言うと、現地の人々にとっては大いに助けに成っている
事も事実で有る。
外国に来ようと言う日本人の場合はほとんどの人は何がしかの、オフィスソフトを
身に着けている人が多いが、ここバングラでは、まだまだ使えない人が多い
そんな人にとってはオフィスショップの店員はワードやエクセルの知識を
身に着けた強力なサポーターに成るからだ。
さすがにショップの店員ともなるとすごいもので、フォトショップやイラストレーターなどの
オフィスワークに関わるいろんな知識と経験を身に着けている
大概のショップスタッフは日本人の私にもとても親切かつプレンドリーに
接してくれるし、お客のバングラデシュ人もにこやかに接してくれるので
それが唯一の救いであるが、それでも停電や機器のメンテ不足
や日本語フォントがここバングラではまったく利用される事が無い為に起こる
このような問題にはかなりストレスを感じるし疲れ果ててしまう。
ちなみにこのショップでの印刷価格は以下の価格が相場のようだ
白黒通常A4版印刷 5TK
カラーA4版 10TK
フォトプリントA4版 50TK
編集作業もしてくれてのこの値段は、日本人の感覚からするとかなり安価のように
思えるが、現地の人々はどうとらえているのだろうか?
㈱ わんピース プロダクトマネージャー 小山
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