2010年7月 バングラデシュ その5
「バングラデシュのビジネスは今後は最も注目される海外ビジネスとなるのではないか。」
と感じています。
今日も1日で30件弱の工場を視察!
バングラデシュに来てから本当に毎日クタクタ状態で寝ている。
今日は日本の最大手ファストファッションメーカーのオファーを断った工場をはじめ、
アメリカ発の世界最大のアミューズメントパークからの受注をしている工場、
開業10年で1万人規模の従業員を雇用しているニット工場などの経営者から
聞いてて非常にワクワクし、刺激的な内容の話を聞くことが出来た。
中でも、開口一番に
「私達は日本人が大好きです。しかし、日本の仕事を請けることは出来ません。」
と言われた現地企業の社長との会話が印象的である。
「2012年までヨーロッパの企業からブックされており、日本の小ロットの注文は受けることが出来ない。」
「しかし、日本の製品を作ることが、今の工場にとって5年後、10年後のステータスになる。」
日本の会社との取引に魅力を感じない企業はバングラデシュでは決して珍しくない。
日本とのビジネスをしてもロットが小さいのに品質にうるさいというイメージがあるようで、
ほとんどのバングラデッシュのアパレルを製造している企業が欧米のアパレルメーカーとの
取引を最重要視している。
しかし、中には上記の会社のように、将来を見据えて日本とのビジネスを少しでも開始しようと考えている
バングラデシュ企業があることも確かである。
全ての企業に資金力があるわけではないので、日本のアパレル企業のニーズとしても
バングラデシュとの小ロットでの仕入れやOEMなどの取引を希望している。
どのようにして日本の中小企業の望んでいる仕入れやOEMのような取引形態を確立するのか、
ここがバングラデシュと日本とのアパレルビジネスにおけるティッピングポイントになるであろう。
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