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バングラデシュ 人口爆発の背景

2011年5月7日

バングラデシュはまだまだ貧しい国であるが、確実に経済面では近年大きく発展してきている。

しかし、経済以上に大きく発展してきている分野が保健医療の分野である。

 

バングラデシュがまだ東パキスタンだった1960年、バングラデシュの出生時平均寿命はわずか39.6歳、日本では当時69.3歳であった。

その差はなんと30歳だったが、2007年ではバングラデシュの出生時平均寿命は64歳、日本では83歳と大きく改善されている。

バングラデシュはこの47年間の間に進歩し、25年近く長生き出来るようになった。

 

また、赤ちゃんが生まれてから5歳の誕生日を迎えるまでに死亡する数は、バングラデシュが独立する直前の1970年では4人に1人という高確率だったが、2007年には16人に1人と大きく改善している。

バングラデシュの女性が一生に産む子供の数も1970年~1975年では6.5人だったのが、2000年~2006年には3.5人と半分近くに減少した。

このため、人口成長率も順調に減ってきており、2.0%と落ち着いた成長率となっている。

 

しかし、1990年~2007年における都市人口の年間成長率は3.8%となっているため、約19年間で都市人口は2倍となっている。

都市にビジネスが集中し、人が集まり、開発も進む、その結果、都心部と地方との貧富の差はさらに拡大することが考えられるため、スラムやストリートチルドレンなど、バングラデシュが抱える問題はまだまだ改善できていないのが現実である。

 

今後は都心部から都心部の周辺にビジネスが波及することで上記の問題は大きく改善できると考えられるが、

現状のバングラデシュを見た限り、まだまだ時間はかかりそうである。

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