バングラデシュ バイイングハウスの仕組み
昨日ご紹介した、バングラデシュのアパレル業界で一般的なバイイングハウスだが、バイイングハウスはどのような仕組みになっているのかを本日のブログではご紹介させていただきます。
まずは多くの業界の方から受けた質問と回答の形式で記述させていただきます。
◆そもそも、バングラデシュにあるバイイングハウスとはバングラデシュ人がしているのか?
もちろん、大手欧米メーカーで生産管理や現地マーチャンダイザーをやっていたバングラデシュ人や元々縫製工場ともつながりがあったバングラデシュ人など、現地の小さなバイイングハウスがほとんどである。
しかし、中にはドイツのアパレルメーカーやアメリカの企業などがバングラデシュ人スタッフと一緒に一等立地にオフィスを構えて運営している企業も少なからず存在している。
◆なぜ、欧米諸国のアパレル企業はバイイングハウスに頼むのか?
欧米企業は私達以上にバングラデシュの文化や習慣、国民性の理解に時間がかかっているようで、費用が多少高くなったとしても、バングラデシュの人件費や特別特恵税率、注文数量メリットなどを考えると安心感や駐在員の配置など自社の人件費コストや手間を考えると、手っ取り早いそうである。
◆どのような注文の流れになっているのか?
バイイングハウスのオフィスには過去にそのバイイングハウスが手がけた製品サンプルが並んでおり、取り扱い品目やプリントの形式、品質レベルなど、様々な情報を得ることが出来る。
製品サンプルと仕様書などを元に製造したい製品を出し、価格や納期について打ち合わせを行う。
バイイングハウスは過去の経験から発注元の企業は自社の計画から打ち合わせを行い、合意した後、バイイングハウスは提携している工場に連絡し、訪問、打ち合わせをした後、サンプルを完成させる。
サンプルの完成品を見て、発注元の企業は修正部分や注意点などを再度打ち合わせて発注する。
バイイングハウスはこのようなことを代行する変わりに手数料をもらっているので、投資リスクは発注元にあるため、参入障壁が低い業種であるため、バングラデシュには大小合わせて凄まじい数のバイイングハウスが存在しているという。
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