バングラデシュ 始動
8月11日 いよいよ今回出張の目的である、バングラデシュデニム工場の生産管理業務の始動である。
社長に随行してゴビンド青年と共に当社と取り組むデニム工場に向かう事に成った。
車と人とリキシャ(自転車とバイクの人力車)がびっしりと競い合いながら、進んで行く
情景は日本人の私にとっては、20年前に見た中国上海の姿と重なってしまう。
車窓から眺めるここダッカの街は建てかけの高層ビルと今にも倒れそうな古い家屋、はだしで物乞いをする人々とエリート風のシャキッとしたビジネスマン、高級外車とまるで映画のカーチョイス後を思わせるポンコツ車、ぼこぼこ道と整備された高架道路等等、まさに混沌と言う言葉を絵に書いたような情景が広がっていた。
私達を乗せた車はいくつもの細路地を通りぬけてようやく目的のレンガ作りの工場にたどり着いた。
工場の様相は私が想像していた日本や中国の工場とはまったく違っていた。
ただ其処で働く民族衣装の若者達の表情を見ていると、まるで私達の好奇心の目を楽しんでいるかのように、明るく笑顔を絶やさない。
当社の社長の理想で有る、ビジネスの成功と人と国土を含めたカントリーへの貢献とを両立させたいと言う話が彼らを見ていて納得出来るような気がした。
そう思わせるものを、この国の人々と国土が持っているのだろう。
一瞬で国民性や人柄を見抜ける程、人を見る目を養っている訳では無いが、彼らの
笑顔や親しみを込めた視線の向こうに、少なくとも私達日本人への悪意や嫌悪感が無い事くらいは汲み取れる。
バングラデシュ協力工場の生産管理で来た私にとって、今後彼らとどのように接し、又どの様に日本品質を理解して貰うか、日本の消費者の嗜好を受け入れてもらうか、一に私の接し方に掛かっている事を思うと改めて、その重大さと、又同時に大きな期待を感じずにはおられない。
すでにこの地人々と友達の様に接しているバングラデシュ交流の大先輩で有る社長に
アドバイスをもらいながらも、私ならではの接し方を通して、親しさアップに基づいた品質アップを是非実現したいものだ。
それでこそ、ここバングラと良く似た古き良き時代の日本をもいとおしむ事につながると
思うからだ。
最近川柳に凝っていいる私としては、ここで一句お披露目させていただきましょう
『バングラで 過ぎし故国(日本)を 懐かしむ 』
お粗末でした!
㈱わんピース
プロダクトマネージャー
小山 司
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