バングラデシュ 工場紹介
ここバングラデシュはラマダン(断食期)明けの連休に入っている為今日9月3日も
工場は休みと成っている。
8月10日入国後翌日にはわが社のメイン協力工場で有るA社に社長と共におじゃました時の事、私としては工場の外観を一般的な縫製工場を想像していたが、まったく違っていた。
その後、よくよく刺繍工場やその他の縫製工場を見ると、外資系でよほど大規模な工場で無い限り、一般的な工場は総じて工場然としていない事に気づいた。
まるで民家の一室である。
わが社が取引をお願いしている2社の工場も同様に規模こそ小さいが、それゆえ
私達が提案している小ロットにいやな顔も見せずに対応してくれている。
品質面ではまだまだ理想の姿には至っていないが、その分改善への期待が膨らむ
但し、わが協力工場2社に限らず、バングラデシュの人々と話していると
やはり当地のおおらかで従順で有るが日本企業が持っている、慎重さが足りないような印象をぬぐいえない。
同時に仕事を進めていく上での最後の詰めの甘さも気になるところだ。
中国出向時代には、何度と無く現地スタッフの『明白了』『没問題』に裏切られた経験が有るが、当バングラデシュの人々も同様にその返答にはまずは疑問符を持って
掛かっておいて間違いは無いようだ。
このおおらかさとあいまいさは現地の人々と時間の約束をした時に顕著に感じる
彼ら曰く当社の社長に対し『ボス、ちょっと急用が出来たので10分待ってください』と言う場合など、平気で30分以上は待たねばならない。
もし彼らが『30分待ってくれ』と言ったとしたら、その意味はゆうに1時間から2時間待ちを覚悟してかからないとだめだろう。
日本人にはルーズに思えるこの現地の人々の時間に対する感覚は、私達日本人でも市内の移動をした時に充分理解できる。
晴天時の突然のスコール、それによって引き起こされる交通大渋滞等で
スムーズに行けば10分のところも確かにとんでもない時間になってしまうからだ。
過日㈱わんピースとして当地に進出している日系の物流会社と時間を約束した時がふるっていた。
日本人のその会社の代表者は当社社長と面談時間の約束をする時に
なんと『9時~10時の間に伺えると思います』と一時間の幅を持って言ったからだ。
こう言った交通事情は理解できても、やはりこちらの人々に感じるのは
ルーズな時間認識と詰めの甘さだろう。
ちなみに私の住んでいるアパートのいくつか有る水道の蛇口の閉めが甘かった。
閉めた時の間隔もなんだか頼りないし、そのきちんと閉めた蛇口からもしばらくするとちょろちょろと水が漏れいた。
少し不謹慎かもしれないが正直言うと、私はこの蛇口を見るたびに、この蛇口のしまりの無さがなんとなく当地バングラデシュの人々の性格のようで、頭にこの地の人が思い浮かんでくる。
このような現地の人達の性格を理解した上で交渉事に当たる必要をつくづく感じている入国25日目の今日頃ごろで有る。
㈱わんピース
プロダクトマネージャー 小山
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