バングラデシュ 交通事情
9月13日 昨日からここバングラデシュは異常な暑さに見舞われている。
8月10日に入国して以来、初めてと言っても良いくらいの熱暑である。
昨日12日は午後から市内の協力工場を訪問する事になったのだが、この日は熱暑に加えて今までに無いような大交通渋滞の洗礼を受けた。
通常スムーズに行けば私のアパートから30分もかからず着くはずのその協力工場には一時間半もかかってしまった。
悲惨だったのは、工場でサンプル等の打ち合わせをした後帰路についた時だった。
折り悪く工場を出た頃から雨が振ってきて、それがただでさえもこの時間には込み合う市内の交通渋滞に火を注いだ様な格好になってしまった。
支線はおろかメイン道路にもびっしりと車やリキシャがひしめき合い
前後の車間距離はほとんど無いに等しく、横寄せも恐ろしく狭い間隔まで詰め寄せてくる
まるでうなぎがたらいの中で周りを掻き分けながら先を争っているような具合なので
5cm10cmの幅寄せなどは平気のへいちゃらで有る。
ところで私が受けた悲惨な洗礼とは、この時の交通渋滞での体験だった。
折り悪くこの日バングラデシュはみんなの息が上がる程風の無い過酷な一日に成ってしまったので、狭い電動リキシャの車内はまるで蒸し風呂の様であった
その上周囲に押し寄せてくる車からの排気ガスを吸わされ、ようやく走り出したと思ったら、今度は細かい微粒子の様な砂ほこりが身体中に纏わりついてきた、リキシャの運転手は渋滞のさなかでも適当に運転席から外に出て涼を求める事が出来るが私と通訳の青年はまるで檻に閉じ込められたサルの様に、暑さにもだえながら
一刻も早くアパートに着きたいと願う事しか出来なかった。
数時間も閉じ込められたまま排気ガスを吸わされ、そのあげくでこぼこ路にゆすられっぱなしだった私は、しだいに気分が悪くなり頭もぼーとしてきた。
7時前に出発してアパートに到着したのが、なんと9時過ぎ、通常30分で移動できる距離なのにである。
おかげで本来ならばはらペコに成るはずの私のお腹具合は、いっぺんに食欲を無くしていた。
一方こんな事に慣れっこの通訳青年はバンガリー料理店でいつもと変わりなく注文したメニューを
完食したが、私のお腹はもはや水とサラダしか受け付けなかった。
異常な熱気、絶えず鼻先に吹きかけられる排気ガス、全身にまとわりつく砂塵、この最悪の環境に対し、入国して以来大概の事には驚かなかった私も、今日のこの3重苦でここバングラデシュの異常な交通事情を思い知らされた一日と成った。
㈱わんピース
プロダクトマネージャー 小山
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