バングラデシュ フルタルの脅威
一昨日22日の夕方、アパートで協力工場の社長と打ち合わせを行った後、ふと彼と通訳青年の二人が声を合わせるように『小山さん、今日と明日は極力外出は避けてください』と言う
理由の聞いてみると、バングラデシュで良く発生するフルタルと言われる
デモ、ストライキが行われる恐れがあると言う。
調べてみると、フルタルとは野党系のリーダーが先導して政府機関及び政府そのものに
実力で抗議をする事を言うらしい。
今年の7月にも行われ、市内のあちこちでバスのガラスが割られたり、炎上したりと
言った最悪のケースに成ったようだ。
しかも具合の悪い事に、この示威行為が何時行われるか、又何日続くのか
一般の市民には分からないらしい。
今回のフルタルも、協力工場の社長がダッカ市内を抜けて私のアパートに来る途中
いくつかのトラブルを見て予測したと言う事だった。
既にこの記事で取り上げているが、このバングラデシュダッカでは毎日の様に
停電、断水、交通渋滞、突然のスコールに遭遇する、それに加えてこんな
不測の事態が身の回りで日常的に発生するようでは
確かに、この国の国民気質が何事にもこだわらず、はたまたちょいいい加減な《ケセラセラ》状態に成ってもおかしくないと思わざる負えない。
そんな中ベランダから見かけたお隣の奥さんとその赤ちゃんの声を掛けると
びっくりした顔も、いやな顔もせず、にっこり笑顔で応対してくれる
この地のベンガル語と片言の英語で何とか私に意思を伝えようと一生懸命に
交流しようとしているこの心優しい姿を見ていると、微笑ましくも有り
この国に貢献しながら、会社の業績も発展させたいと言うわが社の社長の
発想の源に少しだけではあるが触れたような気がする。
そう言えばお隣の奥さんも別のアパートの住人である知り合ったばかりの
紳士も気軽に『家へお茶でも飲みにきませんか…』と見知らぬ私を誘ってくれた。
なんと心優しい人々なのだろう。
㈱わんピース プロダクトマネージャー 小山
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