バングラデシュで感じるSDGSの難しさ②
2021年4月17日
過去に日本でTシャツやシャツ、デニムなどに取り付ける下げ札を土に返る素材にする取り組みをしている会社があった。
社長自ら必死に熱量を持って取引先に説明をしていたが、ほとんどの取引先から賛同を得ることができなかった。
理由はコストが上がるからである。
商品の品番やカラー、サイズ、価格などを明記するための下げ札が地球に優しくなるということは正しいと思うのだが、それによって仕入れ価格が上がり、販売価格が上がる。
前回にも記載した通り、何かにとってプラスは何かにとってマイナスという問題は非常に難しいと感じている。
それであれば、日本の会社はバングラデシュで生産した際に販売できる商品、着用できる商品を不良品にせず誰かが着用できるようにすべきであり、弊社のような製造会社はそのような不良品が発生しないように指導していくべきである。
自社のイメージを保つために焼却廃棄する承諾書にサインをしたこともある。
ちょっとした生地汚れ、Tシャツのプリント位置、場合によっては下げ札のつけ間違い。
気にしない人に安く販売すればwinwinになるし、無駄な焼却も発生しない。
企業が社会性として謳っているSDGSに対する取り組みもブランドイメージが関係しているのであれば、企業が行なっている自社のブランドイメージを維持するための焼却処分や廃棄処分。
資本主義とSDGSは相反関係にあると感じている。
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