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バングラデシュ 超アナログな郵便局2+ダーティーな局員

2011年12月12日

12月 12日  バングラデシュ 超アナログな郵便局2+ダーティーな局員

 

本社が手配した2小口のサンプルを受け取りに市内郵便局本局に来て

国際郵便課の課長らしき人物に訳を説明し急いでいる事を伝えたところ

分厚い帳簿を見ながら、一小口は私たちが住んでいる地域の郵便支局に

保管されており、もう一小口はこの本局で事務処理を待っている最中だと言う。

 

サンプルの中身はデニムとTシャツ。。。

 

送られてきたサンプルを元に各種商談が待ち受けているわが社の事情を伝え

なんとか本日中に受け取れないか、この課長にお願いすると

現在事務処理中なので明日しか渡す事が出来ないと告げられた。

 

しかたなく局を後にして協力工場でサンプル作りの協議をしているところに

この課長から『何とか今日だせるように出来ました 4時までにきてもらえれば

今日中に渡せます』と連絡が有ったので

工場オーナーとの協議も早々に切り上げ行ってみると、課長が愛想笑いをしながら

今処理中なのでもう少し待ってください  と言う

待つこと30分、今度は私のパスポートのコピーを要求され

更に局長室で挨拶とサイン、その後受け取り部署に案内され

数種のサインを行い、結局5時半にようやく受け取る事が出来た。

ただ受け取る直前に、この課長は臆面も無く指を動かしアンダーテーブルを要求してきた。

徴収された税金627TKに加え600TKもの袖の下を要求して来たので

さすがにこの条件は飲めず交渉したが、それでも総額1000TKを支払わされた事に成る

くだんの課長様の懐には373TKをお金が渡った事に成る。

この金額はわが協力工場のワーカーの日給のほぼ倍の金額に相当する事を考えると

驚きを通り越して怒りさえ感じる。

結局本局の荷物を当日に受け取り、翌日にはもう一つの荷物も受け取る事が出来たが

600円荷物に対して627TK(現在のレートでは日本円とそう大きく違わない)と約400TKのアンダーテーブルを支払い

750円の荷物に対しては、アンダーテーブルこそ要求されなかったが

なんと1971TKもの税金を徴収されてしまった。

 

日本では考えられない様な、国の機関での非効率な作業風景と

他の職員やお客の前で公然とアンダーマネーを要求してくる局員の態度

輸入貨物に対する高額の課税

ともに別世界を見る思いのこの2日間だった。

 

日本では簡単に受け取れるこの荷物の確保に掛かった時間は2日合せて5時間

払ったお金は1971TK

別世界としか言い様が無いこの状況に対し、市民住民はただただ

だまって受け入れるしか無いのがこの国の現実なのだ。

 

㈱わんピース  プロダクトマネージャー 小山

 

 

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