バングラデシュ 通貨事情5 菓幣と言うお金の有る国
12月24日 バングラデシュ 通貨事情5 菓幣と言うお金の有る国
バングラデシュに来てから2度目の引越しをした翌日、新しいアパート周辺のリサーチも
兼ねてプチショッピングを試みてみた。
幸いアパート間近にバングラデシュでは非常に数少ないミニスーパ形式の店が
営業していたので早速入ってみる事にした。
ここで驚くべきバングラデシュならではの貨幣を発見した。
これが今日の記事のタイトルと成った、世にも不思議な貨幣だった。
それは菓幣(かへい)と言うお金である。 貨幣ではなく菓幣と言う
では菓幣とはそもそもいったいなんであろうか?
レジー間じかで勘定を待っていたその時にレジーの準備金の中に混じって
この色とりどりのお金が用意されていた。
お金と言っても、可愛いデザインのナイロン袋に包まれている。
さて、皆さん何だと思われますか?
レジーの中に有ったのはなんと、キャンデーの数粒。
このキャンデー、当然紛れも無いバングラデシュ製品である。
最初見たときは、お客の子供にプレゼント用に用意しているものか?
バングラデシュにしては気の利いた事をするなあ~などとユーモラスに
受け取っていたが
なんと実はこれが貨幣として扱われていたから驚いたのなんのって
その時の衝撃と心の底から沸き起こるおかしさはなんとも表現しようの無い
体験だった。
前列のお客がおつり1TKの替りに平気な顔で受け取っていたところを見ると
ここバングラデシュでは充分に一般的に通用されていると思われる。
そう言えば、以前のアパートに居るときにも近くの駄菓子屋さんで同じような光景を
見た覚えが有る。
その時もてっきりプチプレゼントとばかり思っていたが
どうやら大きな思い違いだったようだ。
通常買えば1TKのキャンデーを1TK分のおつりの代価にしている訳だから
もともとのマージン分、お客は損をしている訳だが、元来がアバウト思考の
人々なのでたいした問題にはならないのだろう。
と言う事で、この国では世にも珍しいキャンデーは立派な通貨代わりとして市場で
流通していると言う驚くべき事が分かった。
生真面目で堅物で通っている私でも(自称ですが)この通貨には思わず
笑いを誘われてしまう。
なんとおおらかで、なんとアバウトなのだろうと….
㈱わんピース プロダクトマネージャー 小山
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