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バングラデシュ 12人の怒れる人々

2012年1月5日

バングラデシュ  12人の怒れる人々 《チャイナエアーラインリスク》

2012年 1月5日

2012年の正月は10日程日本の自宅で過ごす事が出来た。

今回帰省の往復チケットはバングラデシュにいち早く進出している日系の旅行会社

HISダッカ支店で求めた。

今回のチケットは、日航や全日空を利用するノーマルチケットと比較すると

破格に安く、約半額程度でバングラ日本間を往復出来るチケット。


HIS日本人責任者の方の話によると、現在のバングラ日本往復の

最定額航空券は往路日本バングラ間を中国南方航空で片道

復路バングラ日本間を中国東方航空で求める方法が最も安いと言う事だったが

今回はさすがに、その様な冒険を避けて、比較的に安定していると言う

往復路同じ航空会社のルート中国東方航空便で求める事にした……..


と言うはずだったが ところがどっこい、そうは簡単に問屋が下ろさなかった。

まず、このコースの乗り換えが、往路でダッカ→中国昆明→中国上海→関空と

3回、復路で日本→中国上海→中国北京→中国昆明→ダッカと3回

と言う往復で6回もの乗り換えが必要だった事

しかもダッカ発のフライト時間は早朝3時過ぎ、ダッカへの帰還時間がこれまた

早朝2時前と言う超アブノーマルな時間帯での移動だった事。

 

更に今回のフライトでは年末の往路で中国昆明→上海フライトが

年始の復路で昆明→ダッカフライトがそれぞれ2度までも突然のフライトキャンセル

となり各所への連絡や再手続きやらで大変な思いをさせられたからだ。

特に昆明→ダッカ便のキャンセルでは昆明着が

夜半1時を過ぎていた上に代替え便が翌日しか確保出来なかった為に

東方航空の実に手際の悪いエスコートでやっと昆明市内のホテルに到着したのが

なんと朝の2時半

バングラ人5人、中国人4人、日本人3人 被害を被ったこの12名が怒りを

収められないまま何とか眠りに着けた時にはゆうに3時半を過ぎていた。

しかも私たち12名には6部屋しか与えられず、他の日本人が二人とも女性だった

為に私はバングラ男性と一室で一夜を過ごすハメになってしまった。

 

ホテル費用こそ請求されなかったが、実にさんざんの目に遭ってしまった今回の

帰省旅行だったが、中国昆明からみのこの突然のフライトキャンセルは、色々

被害に有った他の人々に聞くと、日常的に発生しているようだ。

航空会社の説明では、現地上空が濃霧の為に欠航したと言っていたが

どうも、その理由も疑わしいものだと思っている。

今回の様にタイムスケジュールに比較的に余裕の有る旅では、コスト優先で

この種のコースを選択するのも良いかもしれないが、目的のハッキリした日程に制約が伴う

移動には使わないほうが安全のような気がする。

 

日頃当地で、バングラデシュ人の時間や約束事に対するルーズさが気になる

毎日だが今回の中国でのこの突然のフライトキャンセルには、急速な発展に伴い

先進国の仲間入りを目指している中国でもまだまだ顧客に対するサービスや

説明責任などの企業の姿勢に未熟な部分が残っている事を図らずも証明してしまった

出来事だった。

今世界中でささやかれているチャイナリスクとはこう言う小さいトラブルの

蓄積がもたらす、中国及び中国人への警鐘と言っても良いのではないだろうか?

 

但し、今回の経験が、悪いことばっかりだったか…..と言うと決してそうでもない。

バングラデシュ人 中国人 日本人と言う3国の男女様々な人々と肌身で感じ合える

貴重な交流が出来たからだ。

国家や企業はさて置き、一旦一個人対一個人の付き合いでは、相手を尊重する気持ち

さえ忘れなければ、十分に通じ合える交流が出来るのと言う事が分かっただけでも

得たものは大きかった。

奈良の大仏様とバングラデシュのアッラーの神の合作の御蔭だろうか?

 

バングラデシュ  プロダクトマネージャー小山

 

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