バングラデシュに中国の国家主席
2016年10月7日
バングラデシュはご存知の通り、世界で最も貧しい国の1つである。
どれくらい貧しいかをGDPで比較すると、バングラデシュのGDPは日本の三重県と同じである。
しかし、バングラデシュの人口は1.6億人、三重の人口183万人なので、
どの程度日本が裕福で、バングラデシュが貧しいかが分かる。
また、日本は75兆円を輸出し、78兆円を輸入している。
主な輸出としては日本では自動車や電化製品、半導体など、いわゆるテクノロジー関連を日本は輸出し、
天然ガスや石油などの天然資源を輸入している。
対してバングラデシュの外貨獲得手段は繊維関連の輸出、海産物関連の輸出などに続いて出稼ぎ労働者からの送金が3番目にくる。
そんなバングラデシュが日本やアメリカ、欧州など先進国に期待しているのが、経済援助や投資である。
中国がバングラデシュのダッカで最もハイレベルと思われているホテルに宿泊し、国家主席が移動する際は道路を封鎖し、警備車両も20台以上連なっていた。
投資を期待しているバングラデシュ政府のおもてなしであろう。
日本の繊維産業は中国依存であるが、その中国が繊維についてもバングラデシュから輸入する事を視野に入れているのではないだろうか?
工賃の増加で労働集約型であるアパレル製造は難しくなり、経済発展にともなう環境配慮でデニムやレザーなどの染料汚染問題を中国が考えている証拠である。