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バングラデシュの社会システム

2011年5月26日

バングラデシュに行くと日本とは全く違う社会のシステムに驚愕させられるものがある。

たまにはビジネスや日常において良い思いをするのだが、ほとんどの場合が失望させられる。

 

日本もバングラデシュに対して多くの援助をしているが、なかなか立ち直れない経済状況の理由として政治をあげている。

 

バングラデシュが経済的に安定して成長を続けるうえでボトルネックとなっている理由としては、何よりも国内政治の不安定性があげられるという。

政権交代は利権の構造も完全に変えるといわれており、政権イコール利権という構図がバングラデシュにおける政治の特徴と言える。

政治的安定性の達成は外国投資の受入環境として非常に重要な要素であるが、国内政治の不安定性は労働者によるストライキを誘い、企業の経済活動にも多大な負担を強いているのが現状である。

また、トランスペアレンシー・インターナショナルが発表した「世界で最も腐敗した政府」という評価は、国内外に計り知れないマイナスのイメージを与えており、バングラデシュ政府は政治の透明性とグッド・ガバナンスの向上に誠心誠意努力しなければならない。

このようなソフトのインフラに対して外国投資家が敏感に反応するこということを忘れてはいけず、軽視してもいけない。

輸出加工区に進出する外国投資家はバングラデシュの輸出に貢献し、貴重な外貨を獲得する能力をもっている。

外国企業と労働組合との関係も良好に保つ努力が必要である。

 

以上にもあるように、本当にバングラデシュは権力の社会である。

一度、バングラデシュの空港でこのようなことがあった。

荷物に油性ペンで印をつけられ、別の場所へ誘導され、カバンを空けられ、何も無く、一度手荷物検査をパスした。

その後、ある職員に「荷物をパスしたから、油性ペンを消して。」と言い、相手にしてくれない職員と言い合いになったことがある。

 

すると、職員に再度手荷物検査を強要され、何と2度目の手荷物検査で引っ掛かってしまった。

1度パスしたが、手荷物の検査員も上司にはかなわないらしく、しっかりと罰金を支払うこととなった。

 

何て仕組みだ。

やはり、日本は仕組みがよく出来ている。

 

私はバングラデシュでアパレルのビジネスを行っているが、

ビジネスも人生も何もかも、仕組みが大切である事に改めて気づいた出来事だった。

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