バングラデシュ 新月の始まり
2011年9月1日
9月1日 早朝6時30分 私はアパートのベランダから外を眺めていた。
長らく続いていた雨も止んで、心地よい風を体で感じながら
何かいつもと違う!・・・・・と感じていた。
街全体が今までに無い様な静寂に包まれていたからだ。
昨晩の賑わいが嘘のように、静かな朝だった。
昨夜、まるで轟音の様に辺り一面に4ビートで響いていたインディナロックも
すっかりなりを潜め、時折コーランの放送が流れているのみだ。
行き交う人々も車もリキシャもまるで申し合わせたように、おとなしく楚々としている。
私達㈱わんピースの2人は近くのアパートに居を構える協力工場オーナー夫妻が用意してくれたバングラデシュの男性の民族衣装で有るバンジャビと言われるワンピースの様な衣装を身に纏って今日もお宅にお邪魔した。
今日は日頃のお礼にわが社の社長が日本から持参したカレー
を日本式に作ってご馳走する事に成った。
社長はこの家に小さい時からハウスキーパーとして働いているシャンタナと言う
お嬢さんに色々指示をしながら、ニンジン、ジャガイモ、たまねぎ、鶏肉に自らも包丁を振るって、実に20日ぶりの日本料理を完成させた。
オーナー夫妻はもちろんのこと、途中から、私達に歌を披露したいと言うアパート上階に住むバングラ女性も交えて、家族全員がこのカレーに舌包みを打った。
カレーの本場の国で我が日本の誇る、インスタントカレールーが食べられるとは、夢にも思わなかったが、朝の静寂と言い、晩餐の日本カレーと言い
少々バングラ料理に食傷気味だった私達にとっては久しぶりにふるさと日本を感じる一日と成った。
㈱わんピース
プロダクトマネージャー 小山
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