バングラデシュ 生き物事情
バングラデシュにデニム製品の生産管理品質管理の為にやってきて早20日あまりが経過した。
最初の数日こそ本場のカレーを食べられると言う事が楽しみでもあったが、4日ほど経った当たりから、腹痛と下痢に襲われ、現在も続いている。
恐らく、何かの食べ物に当たったと言うより、この地のカレーの辛さかある種の香辛料に
過剰反応しているのではないかと思っている。中国での出向生活でも何回か食あたりを
経験したが、今回の様に経常的に続くのは始めての経験だ。
中国では日本から持ち込んだ「正露丸」にお世話になり治る事が出来たが、今回は更に2ヶ月半あまりのこの地での出向日数を考えると、体質を現地の食生活に合わせる必要を感じた為あえて薬を飲まなかった。
それでもなんとか少々の食欲は残っているので、長期戦の覚悟をして挑みたいと考えている。
ところで、この地の人々や動物達に感じた印象が有るので、今日はそれをご紹介しようと思う。
バングラデシュは今まさにネクスト11国の一員として、すさまじい勢いで開発が進んでいる。至る所で建設中の高層ビルや車のひしめき合いで、その勢いを肌で感じることが出来る。しかし一般の人々はと言うと、実に質素に生活している。
一部の裕福そうな人は別として、日本人に比べるとお腹以外はやせているように思う
リキシャや季節労働者(女性や子供も含む)の人々のやせ細った体型は
日本ではまず見うけられない。大都市ダッカでもこの地に住む裕福な人々と地方から出稼ぎに来ている人々とは明らかな体型の差が有るように思う。
さて、ここからが今日の本題で有るダッカの生き物事情である。
この街では路面の片隅にヤギ羊がつながれている情景を良く目にする。
しかしこの子たちの何と痩せている事か、他にも犬や猫も見かけるが総じてやせ細っている。
先日、アパートのベランダから向かいのアパートビル屋上に群がるカラスを見かけたが
これも又やせ細っていた。
路傍には至る所に人々の食べ残した残飯が撒き散らされているのに、なぜ犬や猫
カラスなどの小動物がやせこけているのか、理解に苦しむ。
ところが、この現象と全く反する動物達がいた。
正確に言うと動物と言うより昆虫と言った方が良いだろう。
私のアパートの部屋に日常的に訪れる、ゴキブリ、蚊、ハエ、彼らの肥え太った姿は、これも日本では考えられないくらいウルトラ級だった。
一匹一匹が大きい上に良く太っている。
考察するに、この地は雨が多く、気温も温暖なところから、湿っていて暖かい場所を好むハエやゴキブリ達の生態に適合しているからだと思っている。
そしてもう一つの理由はこの地の人々が、ハエやゴキブリを駆除しようとと言う考えが無いのでは?と思っている。
日本や韓国や中国でも食物に群がるハエ対策にハエ取り紙や駆除剤を使用しているが、この地では見かけた事が無い。おそらく各家庭でもハエやゴキブリを駆除すると言う意識が無いのだろうと思っている。
協力工場のオーナー宅におじゃました時もその種のものは見かけなかった。
朝など各階の戸口に強烈な匂いの分別されないままのごみだめが目に付くのに
それらを狙ってハエやゴキブリが大活躍しているのになぜ駆除しようとしないのか
これも不思議な現象である。
あまりこんなことばかり考えていると、わが社の社長に、その考察力をどうしてもっと仕事に使わないんだ!と言う声が聞こえそうなので、今日はこの辺でやめておこう。
㈱わんピース
プロダクトマネージャー 小山
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