バングラデシュ 仰天システム
9月6日 今日は当社㈱わんピースが当地で協力工場に生産依頼したサンプルを
中国上海とオーストラリアの顧客にEMS発送する事に成った。
我が社の社長と通訳と私は3人でいつものポンコツタクシーに乗りグルシャン地域の郵便局に向かったがこのEMS便のシステムが実に驚くべきシステムだった。
まずこの国では、EMS便に使用する梱包材は布で無ければいけないと言う。
ペーパーバックやパッキンケースはだめらしい。
しかも、その布の周囲をすべて糸で縫い込み更に特性の赤色の蝋を溶かして縫い付けた部分に塗りつける事が必要と成る。
当然見栄えがしごく悪く、しかもとほうな程の時間が掛かってしまう。
ところがこの後発送の受付が終わり料金の支払いを行う時に、さらに驚くべき光景を局内で見せられてしまった。
それは受け付けた係員が公然とアンダーテーブル(袖の下)を要求してきた事である。
支払わなければ、発送できないと言う。
結果的に我々は2方面への発送代約8000タカ(約8300円)に対して170タカ程をアンダーテーブルとして支払わされた事に成る。
ここバングラデシュダッカで大人3人が現地料理を食べて満足出きるレストランの料金が
約300タカである事を考えるとこの要求額は決して少ないとは言えない。
要求した現場には他の客も郵便局の他の職員が居る中での要求だった事は
この種の悪習慣が公然と行われても皆が異議を唱えないほど、常習化していると言う
証拠でも有る。
公僕の末端の人間がこの様な有様だと言う事は、政府や企業の大物達は
いったいどれほどの不正を行っている事だろう!
初めてのこの経験で
私は郵便局のこのEMSのシステムの異常さと不正に対する大衆の麻痺感覚に
驚きを隠せなかった。
中国でこの種の不正には在る程度は慣れていたつもりだったが………
おそらくこの国の経済発展と世界市場への参入と共に大衆の公衆マナーやこの様な問題も少しづつ解決されるのではないかと期待している。
子供から大人まで、この国の人々の人なつっこい笑顔をみていると、そんな素朴さを
失わずに、どうかちょっとだけ大人に成って欲しいと願わずにはおれない。
㈱わんピース
プロダクトマネージャー 小山
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